公式LINEはじめてます!

「またかっ!」 って言われてしまいそうですが、今回もグリップコンベアの話題です。笑 

こんちは、
マーキングコトはじめ 担当のけたろーです!

今日もありがとう、感謝です。

さて。

目次

グリップコンベアでの作業性を高める方法。

過去ログで何度もお伝えしてきておりますが、グリップコンベアって、容器の底面に印字したい場合や倒れやすい瓶、缶などの搬送にすごく重宝するんですよね。 しかし… 産業用インクジェット用途で考えた場合、作業性の面でちょっと難儀な場合があるんです。

「怖っ!」ってなる感じ。

グリップコンベアというのはベルトとベルトの間にワーク(対象物)を挟んで搬送するスタイルのコンベアです。 つまり、動いているベルトとベルトの間に〝咬みこませて(挟ませて)〟ワークを運ぶんです。 

この時、例えば、ラインの中でグリップコンベアを組み込んで使う場合には特に問題はないのですけど、手作業での作業環境でグリップコンベアを扱う場合、ちょっとケアしたいことがあるんです。

何かというと、それは 『恐怖感』 です。

動いているベルトの中に手を突っ込む形になるので、ワークを挿入する作業者へ〝恐怖感〟を与えてしまうのです。 特に、ワークが小さい場合には『手が挟まれるんじゃないか?』という怖さを感じます。

それを解消するために、挿入する側に平ベルトコンベアを置いて、そこからワークを投入するという方法で作業をされるところもあります。 作業者の安全性を確保するために、この方法はとてもすばらしい方法なのですが… 

運用していく上ではちょっとした問題が出てしまいます。

別置きの場合での弊害。

グリップコンベアの上流側に平ベルトコンベアを別置きして作業する方法… これは、作業する場所が固定化している場合では、OKなのだと思います。 

作業場所を決めて、長らくその場所で作業を行うのであれば、特に問題はありません。 でも、例えば、グリップコンベアを使った作業が頻繁でないうケースを考えると、その作業がない間は、恐らく、バックヤードもしくは、作業部屋の片隅に仕舞って、仕事があれば、また移動してきて… という感じになるのかなと思います。

となると、別々に設置して使うような場合では、グリップコンベアと平ベルトコンベアの両方を移動させる必要が生じますよね? また、移動先の設置面の状態があまり良くない時、それぞれに対して高さを調整する必要があります。

そんなん、
大した作業とちゃうやん!

って、思われるかもしれませんが… でも、そのちょっとしたことが煩わしいのです。 

重要なのは、『再現性』。

作業… 特に、設営作業を考えた場合、「再現性」ということがとても大事になります。 再現性とは、前回と同じ状態に戻せるか? ということです。

器材を片づけて、作業が発生して、また、設営して… とした場合、前回と異なる状況が発生してしまうと、品質そのものにも影響しかねませんよね? 

たかが印字… かもしれませんが、ちょっとしたことで、印字の雰囲気が変ってしまうのです。 そこまでシビアに見るお客さんはいない… と思いますが、品質を保っていくことって、そういったことへの配慮からも生まれてくるのだと思います。

一体化で、作業性は格段に上がる。

その問題を解消するために、ワーク挿入用の平コンベアを一体化させたグリップコンベアを創りました。

それが、これです。

※ お客さんのご要望により、起動スイッチを別ボックスに収容しています。

高さ調整ができるメリット。

このグリップコンベアでは、グリップコンベアがもつ『弱点』を克服しています。 それは、グリップ時のベルトの高さです。

これは、設計の都合にも関係するのですが… 

一般的なグリップコンベアはワークをグリップする際のベルトの高さは固定です。 設計時に、搬送対象となるワークをある程度、包括できるような高さを想定して、高さを決めています。 

でも、その想定が崩れた場合、不安定になってしまうのは否めないです。 

例えば、極端に背の高いワークを搬送する状況になった… などという場合、設計上、その高さは想定外となりえるため、グリップできたとしても少し不安定な状態になってしまうのです。

かといって、そういったワークにベルトの位置を合わせてしまうと、今度は背の低いワークの場合に不安的になってしまいます。 

最悪、グリップができない場合も…。

この問題を解消するために、ハンドル操作でベルトの高さ位置を変えれるようにしました。 これによって、搬送できる形状にもバリエーションがでるようになりました。

高さ調整部分を動画でご紹介しますね。

それぞれの高さを調整できるようにしています。 段違いな使い方もできるので、工夫次第で、いろんな容器形状に対応できます。

※ ベルトは、むろん、落下防止のため桟付きです。  また、グリップ時のフレームのガタを失くす機構も組み込んでいます。


ビビッときたら、お気軽にご相談ください!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

Share!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

All words by

けたろーのアバター けたろー 包装機械移相談士/時短設計®士。

包装機械相談士/時短設計®士。 ご縁を頂いて、産業用インクジェット向けの周辺機器を手掛けるようになりました。インクジェットなど印字装置の性能は、各社でそれほど差はありません。実は、ほんとに大事なことは、印字装置そのものよりも周辺機器なのです。印字作業って携わってる現場からすれば毎日のことなので、なるべくなら作業者さん達の負荷が減らせるようになればいいなって、切に思ってます。

目次