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作業内容をしっかり整理し、把握する。

作業内容をしっかりイメージする

自動化するのか? 手作業でいいのか?

まず、結論からいうと… 中途半端な設備導入はかえって不利益を生みます。

どういうことかと言えば、手動で対応するか? 自動化で対応するか? をよく考えてみるということです。

産業用インクジェットの導入を例に挙げると、よく相談されるのが印字対象物を手作業で扱うか? それとも自動で扱うのか? と言う話題です。 もちろん、コストとの兼ね合いもあるとは思いますが、安易に決めずに作業性や将来を考えながら、しっかり吟味することが大切なのです。

初期費用の面から言えば、機器的には当然、手作業で対応させる方が安く上がります。 しかし、作業性や人件費などの面を考えると自動化が有利な場合もあります。 なぜかと言えば、手動で作業をするということは、その作業に『人員が拘束される』からです。 自動化するのであれば、人の介入は短時間で済みます。 別の仕事をするための時間が生まれるというわけです。 また、将来的な増産や恒久的な生産が決まっているのであれば、自動化で考える方が得策です。 加えてもうひとつ、印字品質的な側面から言えば、自動化が望ましい場合もあります。 

なぜかと言うと、印字作業を考える上で問題になるのが『リズム』だからです。

特に手作業の場合、人の手のリズムが大きく影響してきます。 そのリズムは、遅い人もいれば、早い人もいます。 つまり、バラバラです。 一方、自動化の場合では一定のリズムを得ることができます。 それが品質に大きな差を与えるのです。 例えば、印字対象物をコンベアに投入していく場合をイメージしてみます。(下図参照。)

産業用インクジェット 印字

手作業では作業者によって、その間隔が一定せずバラバラになってしまい、後続する製品が前方の製品とくっついてしまったり、あるいは、接近しすぎるという状態が生じます。

産業用インクジェットで印字を行う場合、印字を開始するためにトリガー信号(印字指令)が必要になります。 搬送される製品の間隔が十分でないと後続する製品が印字されないという問題が起こってしまうのです。 つまり、〝無印字品の混入〟というトラブルが発生します。 そういった作業上のミスを確認するためにカメラを導入するなどとという事態を招いてしまうのです。(下模式図 参照)

産業用インクジェット 印字

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