現場で印字や包装に関わっていると、
「ちゃんと表示しているのに伝わっていない」
というケースに出会います。
今回もそんな一例でした。
こんちは、
マーキングコトはじめ 担当のけたろーです!
今日もありがとう、感謝です。
さて…
消える賞味期限…。 ふたたび
先日、広島界隈へ行ってきました。
帰りの道中でSAに立ち寄って、
家用にお菓子の土産を買ったんです。
で、家に帰って、開けてみると…
またかよ~
って感じだったんですよね。
中身の賞味期限はどこに?




上包機(箱に衣装紙をラッピング)で
包装されたタイプの製品。
外装の包装紙には、貼り付けられた
ラベルの欄に、賞味期限があったんですけど…
紙をあけると、シロボテの箱があって
その箱には記載がない。
箱の中はトレーに入ったお菓子。
フィルムに記載されている?
と思って、確認すると… ない。
この状況。
包装紙を捨ててしまうと、
賞味期限の情報が絶たれてしまうんですよね。
消費者目線で考えてみる。

ちょっと、
消費者の立場で考えてみます。
消費者の行動はおそらく、
こんな感じです。
- 外装はすぐ捨てる
- 中身だけ保管する
- 家族で分ける
- 余りを冷蔵庫に入れる
うちの場合、
外装をやぶって、捨てて、
箱も捨ててしまう率が多いです。
すぐに食べきればいいのでしょうけど、
家族でシェアして、その時いない家族、
あるいは、後で食べる場合は、
トレーが入った袋をクリップ等で
封して、そのまま(あるいは冷蔵庫へ)。
この時の状況を思えば、
👉 期限が分からない
👉 不安になる
後日、食べる場合には、
期限がわからないので、
最悪は、廃棄。
まぁ、廃棄まではオーバーかも
しれないのだけど、
だいたいは、期限を書きとめて
保管するという「手間」を
やってます。
しかし…
書き忘れた場合などでは、
食品ロスの原因になる可能性 が
大いにあると思うんですよね。
なぜ起きるのか(現場目線)
なんで、メインであるはずの
中身の方へ印字をしないのか?
理由はシンプルで、
- 印字工程が外装基準
- ライン都合
- 装置の制約
- 表示責任の考え方
- 「そこまで求められていない」
という思い込み
つまり、
👉 印字はしている
👉 しかし、食べられ方まで想定していない
_ここがポイントになると思うんです。
課題の本質
これは印字技術の問題ではなく、
★情報の持続設計
の捉え方の問題だと思うんです。
開封後も残す情報なのか?
廃棄とともに消せる情報なのか?
ここを考える必要があります。
「書いているか」ではなく
「残っているか」
表示はされているのに、
使うタイミングでは分からなくなってしまう。
そんな印字や包装の違和感は、
現場では意外とよく見かけます。
印字の位置や媒体、残り方の設計によって、
消費者の安心や使いやすさは大きく変わります。
印字工程、作業への対応事例は
こちらからご覧いただけます。
余談。
傾向をみていると、
「個包装」されていて、
それ単体でも販売できるような
包装形態がとられている場合には、
一個づつに賞味期限が印字されている
場合が多いようです。


でも、トレーを使ったような形態では
衣装紙だけの印字が多いようです。
解決の方向性
最善解は一つではありません。
- 内装側への直接印字
- トレーへの印字
- 箱側への印字
- QRコード化(音声案内にもつながる)
- 消費者行動を想定した印字位置設計
重要なのは、
- 印字場所
- 印字媒体
- 印字寿命
この3つの設計です。
内装側へのダイレクト印字
という考え方
開封後に情報が消えてしまう課題に対して、
最もシンプルな方法の一つが
内装側への直接印字 です。
トレーや内袋などに賞味期限や
ロットを印字しておくことで、
外装を廃棄した後でも情報が残り、
消費者の安心につながります。
こと、今回のケースでは、
トレーの包装では、おそらく
ピロー包装機が使われてると思うので
ピロー包装時に印字すれば、
作業の手間もそれほどかからないと
推察します。
賞味期限など、特に家庭内では、
- 包装紙を捨てる
- 箱を捨ててしまう
- 家族で分ける
といった使われ方が一般的なため、
開封後も情報が残る設計は
食品ロス防止の観点からも有効です。
印字は「表示しているか」ではなく、
「使われるタイミングで残っているか」
を考える必要があります。
外装ラベルをダイレクト印字へ
置き換えるという視点
コストダウンを考える視点として、
外装で使用しているラベル自体を
ダイレクト印字へ置き換える方法も
考えることができます。
ラベルは分かりやすい反面、
- 資材コスト(ラベルとインクリボン代)
- 貼付工程
- 貼付ズレや剥がれ
- ラベル在庫管理
といった別の課題を
生みやすい要素でもあります。
外装フィルムや箱へ
直接可変印字を行うことで、
表示を維持しながら
ラベル資材や貼付工程の削減
が期待できます。
結果として、
- 工程のシンプル化
- 作業ミスの低減
- SKU切替の柔軟化
(Stock Keeping Unit)
といったライン全体の安定にも
つながるケースがあります。
表示を増やすことは
手間が増える印象があるんですが
設計次第では
工程を減らす方向に働く
こともあります。
また、
印字は情報表示の手段であると同時に、
工程設計の一部でもあります。
工場内の工程の導線はもちろんのこと、
市場に出た後の導線も含めて
考える必要があるのでは?
と思います。
ちょっとした違和感が
ヒントになることもあります
「表示はしているのに、なぜか問い合わせが来る」
「ラベルや印字にモヤっとした違和感がある」
そんな小さな気づきが、
工程改善やトラブル予防につながることもあります。
明確な課題になっていなくても大丈夫です。
現場の状況を踏まえて、一緒に整理することもできます。
まとめ
表示は義務のためではなく、
安心のために存在するもの
だと思います。
だからこそ、
「書いている」
ではなく
「必要な状態で残っているか?」
ここを考えることが、
これからの包装や印字に
必要だと感じます。
ここまで読んでくれてありがとうございます!
印字まわりの困りごと、
整理してみませんか?
印字の悩みは、印字機そのものだけでなく、
搬送・位置決め・ワーク差・周辺装置との
兼ね合いで起きていることもあります。
開封後に情報が残らない
ラベル運用に手間がかかっている
印字まわりで小さなトラブルが続く
そんな場面があれば、
既製品で対応できそうか、
少し工夫を加えた方がいいのか、
現場に合わせた対応が必要なのか、
まずは状況を整理するところから
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