以前見た、とある現場の風景。 品種ごとにプレ印刷されたクラフト袋が棚に区分けして並べてある…。
こんにちは。 大阪・柏原市で、印字作業や印字工程を楽にして、包装資材のSKUを整理する仕組みづくりをしています。 マーキングコトはじめ、担当のけたろーです。
今日もありがとう、感謝です。
というわけで、今回の話題は…
クラフト袋の現場は、今もだいたい同じ
クラフト袋を資材メーカーから入荷して、まず、それぞれの棚に間違いのないように置いていく。
その日の生産計画や生産指示をみて、棚から該当する品種の袋を探して、必要枚数取ってくる。 ロット番号や製造日などを捺印していく。 そんな作業を、専門部署での決まったスタッフが担当している…。
どの現場に行っても、だいたいそんな構造でした。
棚の中に隠れているコスト
クラフト袋の運用に際しては、見落とされがちなことがあります。 棚に並んだクラフト袋のことです。
たとえば、こういうイメージで考えてみてください。
製品Aの袋、製品Bの袋、製品Cの袋——それぞれ別々にプレ印刷していて、品種が混ざらないように別々にストックしている状態です。 同じサイズ、同じ形状の袋でも、品種が10種類あれば袋も10種類必要になるということです。

品種が変わると袋を刷り直す。廃版になった品種の袋が余れば、捨てるしかない。棚のスペースも、管理の手間も、じわじわとコストになっています。そもそも、袋を入荷した段階から、区分け棚に入れていくという作業が発生します。
これを無地のクラフト袋に切り替えて、現場で印字するようにすれば、袋の種類は原則1種類になります。 棚がすっきりする。余剰在庫が出ない。 品種が変わっても、袋の刷り直しは不要です。
インクジェットに変えた。でも、手差しなら同じこと
SKUへの対策として、捺印からインクジェットへの切り替えが進みます。
データがデジタル化できる。判の交換作業がなくなる。トレーサビリティにも対応できる。袋を無地にすれば、在庫の種類も減らせる。

印字機器メーカーからのそういったアピールで導入されたケースも多いと思います。 それ自体は間違いではなく、方向性としては正しい。
ただ、それが手差し運用で導入される場合、ちょっとした問題が残ります。 それは、袋を一枚ずつ、人が機械に送り込む作業が続くという点での問題です。
手差しの場合だと、人が付きっ切りになってしまうのです。 また、作業に慣れた人でないとうまくいかないという可能性もゼロではない。
袋のセットの仕方、送り込むタイミング、袋のクセへの対処——気づかないうちに、そういったことが特定の人に蓄積されていくんです。 捺印の専任スタッフがいなくなっても、結局は、印字の専任スタッフという属人化が生まれてしまう。 問題の場所が変わっただけで、構造は同じです。
「装置を変えたのに、なんか変わってないかも…。」という感覚があるなら、たぶんこの辺りから来ているのだと思います。
自動給袋にすると、工程がフラットになる
では、手差しではなく、自動給袋を考えた場合はどうなるか?
袋をまとめてセットして、スタートボタンを押す。 あとは機械が一枚ずつ袋を取り出して、印字して、受け台に積んでいく。
印字している間、スタッフは別の段取りができます。 そして一番大きな利点は、誰でも使えるという点。
イメージは、コピー機です。 コピー機に専任スタッフはいませんよね?

使いたい人が、使いたいときに使う。 あの感覚と同じになります。 印字が必要なスタッフが、必要な枚数だけ、自分で動かせる。 専任スタッフを置く必要がなくなるんです。
人件費の削減、時間の短縮——数字は現場によって違いますが、工程がフラットになることで生まれる余白は、確実にあります。
でも…。 クラフト袋への自動給袋、実はここが難しい
ひとつ、技術的な話をさせてください。
クラフト袋は、マチ(側面の折り込み部分)が分厚いため、重ねると扇形に反ってしまいます。(下の画像参照)

これを克服するために、刺身形状(サシミ型)…つまり、魚の刺身のように製品を斜めに少しずつ重ねて並べる方法を採用するというのもあります。 でも、その場合では機械サイズが大きくなってしまいます。
機械サイズをコンパクトにするには、平積みで考えるのですけど、まっすぐ積み重なってくれないので、センサーが誤作動したり、袋の取り出しがうまくいかなかったりする。
この扇形をどう矯正して安定供給するか——これが自動供給を難しくする原因なのだと思います。 そこの設計に、かなり苦労しました。
ちなみに、扇形になるというのは、1枚だけ見ててもわからないんです。 見落としてしまいがちなことでもあります。 素材の特性を理解した設計でないと、自動化はうまくいきません。
実際の動きを動画で見てみてください。 自動供給してる部分は、技術的な面もあるので割愛してます。w
「どんな入れ方をしたか」が、一番大事
クラフト袋のSKUの改善は、「インクジェットに変える」だけでは半分です。
捺印をインクジェット化して、SKUが減ったとしても、手差しで運用するなら属人化は残ってしまいます。 つまり、別の課題がうまれているということです。
大事なのは、『どんな入れ方をするか』です。 現場の状況によって、最適な構成は変わります。
自動給袋が必要かどうか、無地袋への切り替えがコスト的に合うかどうか——そういったことも含めて、まず現状を聞かせてください。 整理するところから始めましょう。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
印字機器の前に、
工程全体を整理してみませんか?
印字工程の課題は、本体だけでは決まらないことがあります。
印字作業・印字工程の機械化・自動化への提案、治具など周辺器材への仕組みまで含めて、
現場に合う形を整理します。
現場の状況が把握できてなくて、うまくまとまってなくても大丈夫です。
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