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無地化すればSKUは整理できる。でも「得したかどうか」は、また別の話です。

印字機器メーカーさんからの依頼で、無地のクラフト袋に切り替えてSKUを整理する自動給袋装置を製作したことがあります。

こんにちは。 大阪・柏原市で、印字作業や印字工程を楽にして、包装資材のSKUを整理する仕組みづくりをしています。 マーキングコトはじめ、担当のけたろーです。 

今日もありがとう、感謝です。

というわけで、今回の話題は…

目次

無地化の効果、実は一番知らないのは製作したボクらだったりします。汗

依頼元は、エンドユーザーさんからではなく、印字機器メーカーさんでした。

印字機器メーカーさんがセールストークで、「無地にすれば、品種(SKU)が整理できます」という提案をエンドユーザーさんに対して行っていて、でも、彼らは周辺装置を作れない。 なので、ボクらに声をかけてもらったという流れです。

製作する以上、案件の趣旨は当然、理解した上で取り組みます。

なぜその装置が必要なのか、現場でどんな課題を解決したいのか——そのあたりの話は、依頼元からしっかり聞かせてもらっています。 無地化すればSKUが整理できるというのも、間違いなく本当のことです。

ちなみに、クラフト袋の自動給袋そのものにも、素材特有の難しさがあります。そのあたりは、以前の記事で書きました。

正直に言うと、機械を納めたその後の話は、残念ながら、ボクらのところには入ってこないんです。

もともとの始まりは、印字機器メーカーさんとのご縁から

マーキング・コトはじめという事業自体、もともとは印字機器メーカーさんとのご縁から始まっています。

お付き合いが始まった当初は、インクジェットのヘッドを取り付けるための治具の製作。 それをきっかけに、うちが、省力化機器も手掛けてることもあり、産業用インクジェットやレーザーに向けた周辺装置——搬送、自動給袋、位置決めといった部分を手掛けるようになりました。

機器メーカーさんが窓口であったとしても、機械を作る立場として、案件の本筋——なぜその装置が必要なのか、現場でどんな課題があるのか——は、きちんと把握した上で製作しています。 丸投げで図面だけ渡されて作っている、というスタンスではありません。 むしろ、それで、印字機器メーカーの営業担当と少し喧嘩したこともあります。w

担当営業は少し機械に興味がある方で、でも、製作までの知識はない。 そんな中、客先の課題に対して、ご自身のアイデアを提案されて…。 それはいいのだけど、そのアイデアが、ボクらからすれば、到底実現不可能な内容だったのです。 機械として成立しない。 そのことをお伝えすると、ちょっと機嫌を損ねられてしまって… という感じ。苦笑

少し、余談でした。

印字機器メーカーからの依頼で機械を考え、製作し、納品したあとの話は、また別の事情があります。 機械を納めたあと、消耗品(インクなど)を含めた現場とのやり取りの窓口は、基本的に印字機器メーカーさんが担うことになります。 余程でない限り、ボクらが直接、現場のスタッフさんとやり取りすることはないです。

トラブルがあれば別ですけど、経過報告のようなものは基本的にありません。 「その後、どうなりましたか」をボクらから追いかける手段が、そもそもないということです。 それは、仕事の「筋(すじ)」的な問題も絡んでくるので、まぁ、そういうことです。

SKUが整理されるのは事実。でも、コスト的に得だったかは…?

スーツ姿の担当者が書類を持ち、白髪の技術者が別の書類を確認し、 作業服姿の担当者がタブレットを操作している、 それぞれ視線も情報もつながっていない3人の様子を横並びで描いたマンガ風イラスト

無地化してSKUが整理される、というのは、間違いなく実現できます。

品種ごとに分かれていた棚が一本化されて、廃版ロスがなくなる。 ここは机上の計算がそのまま現場でも成立する部分です。 問題は、その先です。

トータルで見て、コスト的に得だったのかどうか?

装置の導入費、運用の手間、印字にかかる時間——そういったものを差し引いて、結局プラスだったのかどうか? ここを検証しているケースを、ボクは正直、あまり聞いたことがありません。

理由は、単純に「誰も検証していない」からだと思います。 いや…。 誰も検証していないという表現は、語弊がでますね…。 おそらく、エンドユーザーさんの中では検証されているのだと思います。 

逆に、ボクらは、納品した時点までのことしか把握できません。 運用を開始されてからの損得まではわからないです。  それに、『これだけ、メリットがでました!』という報告は、エンドユーザーさんからは挙げられない。 

機械を運用していて、余程、損をしているのであれば、機械の使用を中止して、また元の状態に戻すというのはありうるのでしょうけど…。 印字機器メーカーへそのことを伝えているのかどうかは疑問です。

だから、その先のことは、正直わからないです。 また、この辺りのことは、社内的なことにも絡んでくるので、あまり、口外しないのではないか? とも思えます。 

という意味では、検証うんぬん以前の問題かなとも。

推測するに…。 効果があるかどうかは、品種の多さや資材の量にもよりけりかなという感じでしょうか? どれくらいの規模で効果が実感できるのか? は、正直なところ未確認です。

導入前に「誰が効果を追いかけるか」を決めておく

作業服姿の男性がノートのチェックリストにペンでチェックを入れている、 落ち着いた様子で導入前の確認事項を整理しているマンガ風イラスト

使用していく中での効果の確認ということを考えれば、基本的なことを言えば、導入後の検証は、エンドユーザー様で行うというのが一般的なのだと思います。 

セールストークに対して、それが、是だったのか、非だったのか…。 

だからこそ、この無地化の件に限らず、こういった改善を検討するときは、導入前に「どのように効果を確認するか?」を決めておくことをおすすめします。 

得られた結果が、大幅にセールストークの内容と異なるのであれば、なぜ、異なってしまったのかへの理由を確認するとともに、改善に向けたデータにもなります。 

具体的には、こんな数字だけでも、導入前に押さえておくと後で振り返りやすくなります。

  • 品種ごとの袋を何種類ストックしているか?
  • 資材にどれくらいの経費をかけているか? 
    ▶ コストの考え方を整理したページもあるので、参考にしてください。
  • 廃版になった袋を、年間どれくらい廃棄しているか?
  • 廃棄の際のコストはどれくらいか?
  • 印字作業時に、1回あたりどれくらいの時間、人が張り付いているか?
  • 印字作業時での1日当たりのロスの枚数とそのコストは?

これだけでも、導入後に「あのとき、実際どうだったか」を確認できる材料になります。

ボクらのところに直接相談いただければ、この整理のところから一緒に考えます。 機器選定の前に、まず現状を整理する——それが、マーキング・コトはじめのスタンスです。

ここまで、お読みいただき、ありがとうございます。


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スーツ姿の印字機器メーカー営業担当者が、複数の柄付きクラフト袋のサンプルを指しながら 無地のクラフト袋への切り替えを提案している商談シーンのマンガ風イラスト。 話を聞きながら考え込む技術者の様子

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けたろーのアバター けたろー 包装機械移相談士/時短設計®士。

包装機械相談士/時短設計®士。 ご縁を頂いて、産業用インクジェット向けの周辺機器を手掛けるようになりました。インクジェットなど印字装置の性能は、各社でそれほど差はありません。実は、ほんとに大事なことは、印字装置そのものよりも周辺機器なのです。印字作業って携わってる現場からすれば毎日のことなので、なるべくなら作業者さん達の負荷が減らせるようになればいいなって、切に思ってます。

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