産業用インクジェットを用いてバーコードを印字する場合、インクによる汚れや滲みなどで読み取り時のミスが起きる懸念があります。 また、レーザーマーカーでの場合も同じく、印字後の紙粉やバーの反転に伴う読み取り不良などの懸念があります。
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さて。
読み取りミスを回避する方法。
綺麗に印字ができたとしてもバーコードとして読み取りができなければ意味がありません。 流通過程で読み取れない事態が発生すると大きな問題になってしまいます。
こういったミスを回避する一つの手段として、ラベルを使った方法があります。 オンデマンドプリンタ機能付きのラベラー(※)を使ってラベルを作成し、対象物への貼りつけを行うことで、バーコード読み取り時の精度を高めることができます。 また、対象物への貼りつけは自動で行うことができるため、作業効率もあげることができます。 ※ セットした印字データにて都度ラベルを作成し、貼りつけることができる装置。
ラベラー利用の利点。
ラベラーの使用を考える時、もっともフォーカスされるのが〝ラベルが消耗品になる〟という点です。 確かに、この点については日々の使用を考える上で重要なポイントになります。 しかし、意外と知られていないメリットがあります。
それは 『ワークに対するロスが少ない』 という点です。
製品に直接印字を行う産業用インクジェットやレーザーマーキングなどの場合、印字ミスが起きると製品そのものへのダメージが大きく、廃棄になる可能性が高いのです。 こと、レーザーマーキングでは表面を削ってしまうため、廃棄せざるをえなくなります。 (産業用インクジェットの場合、表面の材質によっては消せる場合があります。)
反面、ラベラーの場合では、ラベルをうまく剥がせばワークを再利用することができます。 そう言う意味では製品へのダメージが少なく、ロスが少なくなると言えます。
とはいうものの、やはり難点は〝ラベルに係るコスト〟です。 ラベルのサイズによっては単価が高くなり、また、印字する内容(データ量)によっては、インクリボンの消費量にも影響するためコストは上がります。 その辺りはメーカーとの交渉が必要ですね。
自動供給機能付きのラベル貼付装置
オンデマンドプリント機能付きのラベラを使って、カートンの自動供給を行いながら指定した位置にラベルを自動的に貼りつける装置を創りました。 ラベラーは、サトー社製のオートラベラーです。 ラベルの表記内容をデータとしてラベラに送信することで、都度印字してラベルを作成してくれる優れたラベラー機です。
カートン自動供給機能付き ラベル貼付装置 サトー社製 オートラベラー
ラベル貼りつけ後は、バーコードリーダーにて読み取りチェックを行っています。
動作を動画で。
マガジンに積み重ねたカートンを下から順番に引き出し、搬送し、規定位置にラベルの貼りつけを行います。 ※積載時の自重による作用をうけるため、それほど多くの積み込みはできません。
ワークを切り出す部分の動作を動画でご覧ください。
※ 20~30枚/分程度の貼付ができます。
時短設計®の視点で、印字作業を行っている現場がより快適になるような仕組みをプロデュースしています。
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2022/02/16 Re-Write