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印字用の周辺設備を手掛けるようになった理由。

産業用インクジェットなどの印字時に使う付帯的な設備を手掛けるようになって、かれこれ15年以上が経つようになりました。 そのキッカケについて、ちょっと触れたいと思います。

こんにちは。
マーキングコトはじめ 担当のけたろーです。 

いつももありがとう、感謝です!

さて。

目次

始めたキッカケは?

キッカケと言っても、それほどドラマティックなことじゃないんですけどね。 

簡単に言ってしまうと、ご縁=出逢いがあったからです。w  あれは、2000年初頭だったと思います。 


ボクが前職を辞めて、親元のこの会社に入ってきて2~3年くらいたったある日。

出入りの得意先から『鉄板の側面にマーキングする機械の相談を受けているのだが…』という見積もり案件があって、その中で〝産業用インクジェット〟というキーワードが出てきたのです。

2000年初頭と言えば、今のようにインターネットが整っているわけではなく、また、会社でWebサイトを立ち上げているのも少ない時代です。 なので、確か展示会などでもらっていた資料を元にインクジェットメーカーを探して、そこへ問い合わせして、まず、こちら側が顧客としてのアポイントをとりました。

その後メーカーの担当営業がうちに来られて案件の話しやその他いろいろな話をしてるうちに、ボクらが創ってる機械や技術に興味をもたれて、後日、その担当営業の方から、『xxなのを作れますか?』 みたいな逆アポを頂いたのです

鉄板の話は流れてしまったのですが、印字装置への関わりはそこからがスタートでした。 ちょうど、そちらでは、お付き合いされていた鉄工所が高齢で廃業するというタイミングだったらしくて、自分たちの案件に対応してくれるような製作会社を探してるところだったようです。

当初は、産業用インクジェットプリンタのプリントヘッド(インクを吹き出す部分)のスタンドや取り付けのブラケットみたいなのから始まって、徐々に、装置関連の依頼が増えていき、今日に至っています。

ボクらははもともと、包装機や省力化機器を手掛けていることもあって、その辺りを評価してくれたんだと思います(その当時は… ※)。  供給装置とか、機械の構想を考えてまとめることに関しては、ボクらもプロとしてやってきてるので、その技術力を評価していただけたのだと(思いたい ※)。

【※ 後日談を後述します。】

ぶっちゃけていうと、それまではベルトコンベアなどは創ったことがありませんでした。 自分たちで作らなくても、市販のもので十分対応できる感じでしたのでご縁がなかったというのが実際のところです。 

なので、お陰様でたくさんいい経験をさせてもらいました。

印字装置は、周辺機器の環境が整ってこその性能。

それまでは、何かに印字するようなことは〝印字装置がする〟ことであって、付帯となる周辺設備にはそれほどの性能はいらないのでは? と思っていました。 もっと言えば、付帯なんて必要ないのでは? とも思っていました。 しかし、関わってみてそれが誤りであることに気が付きました。

自分らでいうのもなんですけど、時ともに、印字の品質を決めているのは 『周辺設備』 なんだよなぁと思うようになりました。 

当然、きれいな印字を行う上で印字装置そのものの性能は必要です。 しかし、産業用インクジェットの場合で言えば、それ単体では印字できません。 プリントヘッド(印字を行う主たる部分)を設置しただけでは印字ができないのです。

印字の対象となるワークをきちんと扱って初めて印字ができる状態になります。 ワークをきちんと扱えば、綺麗に印字できるし、また、ワークがきちんとなるような環境にすれば、ちゃんとした印字にもなる。 つまり、印字の品質は周辺設備が担っているということです。

また、機械設計を行っている立場で言えば、いかなる作業現場であれ、作業がしづらく、スタッフが疲弊してしまうような環境では当然、製品品質も保てません。 印字作業を行う環境も同じくです。 

周辺設備を通じて、作業のしやすい快適な環境をプロデュースすることこそボクらの役目なのだという想いで仕事に向き合っています。

後日談のこと。

少し、後日談について触れます。

お付き合いを始めてしばらくは、その営業所の全ての営業担当がうちに出入りするようになりました。 どんな細かい案件でもボクらに相談にしにくるような感じでした。 

ボクらとしても、ボクらの〝技術力〟を買ってくれているのだ…. とすごく感謝していました。 ところが、それが一変する事態が起きました。 それはちょうど、リーマンショックの頃のことです。 

その頃、世間的な景気は芳しくなく、インクジェットでの業界もその煽りを受けているような感じでした。 出入りの営業担当さん達からは、見積もりの依頼を頂くものの、なかなか決まらず… 

その当時のボクらは、見積もりの依頼を受けるたびに『詳しい構想図(アイデア)』を見積もり書に添付し、渡していました。 構想図と言っても、それが実現できない図なら意味がありません。 なので、依頼内容を元に、時には模型をつくり、ある程度の検証や整合性を担保した上で、それを〝構想図〟として提出していました。

ちなみに、依頼に対する構想(アイデア)だしの方法は、その当時も今も変わっていません。 絵に描いた餅にならないよう、しっかり検証して、のちの本設計に繋げています。

盗用された構想図。

それまでは、例えば10件の見積もり依頼があれば、その内、3~4件ほどの成約があったので、構想図を描いたとしても報われたという感覚でいました。 が、リーマンショックの頃には、ほぼゼロが続いたのです。 おまけに… あろうことか、提出した構想図が別のところに渡り、そこで作らせていたということが発覚しました。

営業担当全員ではありませんが、何名かがそういう対応をされていたようです。 製造業ではよくある話なのですが、そこで、まず、ボクらが抱いていたその会社に対する信用と信頼が揺らぎました

構想図を考えるのにもそれなりの労力がいります。 機械や設備に対する構想とは『経験や知識』という過去からの【投資資産】を使います。 なので、そこには当然、それなりの費用が係っているわけです。 それに、折角考え出したアイデアを奪われてしまうという事がたまらなく嫌だったので、それ以降の見積もり書には、

構想図や図面の提出には費用が発生します。

と明記するようにしました。 すると… ある営業担当から、思いもよらぬ言葉が強い言葉尻で返ってきました。

お宅は、図面にお金をとるのか?
タダやから思って使ってたのに!
お金取るんやったらイランは!!

電話からの声だったのですが、それを聴いたとき絶句しました…  

いったい、何を基準にうちを選んでくれてたのか? 技術じゃなかったのか?

ボクらは、ボクらの技術力を買われて、お付き合いしてくれているものだと思っていました。 なので、今まで彼らの仕事に対応してきた自分たちが、あまりにも惨めに思えてきたのです。

よくよく振り返ってみれば、『安くなければ売れない』と価格優先で活動されてきた人が多かった気がします。 打ち合わせの席でも、それに近い感じのことは言われていたような気がします。 しかし、それまではあまり気にも留めなかったのですが、リーマンショックでそれが浮き彫りになったという感じでしょうか…  当然、そこには、ボクらのマインドが変ったというのも関係しています。

なので、前述の※で記したことは、そういうことです。 

しかし、結果的にはよかったと思っています。 信頼関係が薄らぎ、技術力を認められていない中で、そのまま関係を続けていても楽しくありませんから。 

技術を正当に評価し合える関係を望む。

構想図に費用が発生する… 

モノづくりをされている、もしくは、アイデア商売な業界の人にとっては、当たり前の想いや考えだと思います。 ただ、その当たり前が、一部の人には理解されず悪用されてしまうという事実があります。

仮に、それが一人の営業マンの行いであったとしても、会社対会社の付き合いの中で考えれば、その会社にそういう風土があるというのは否めないのです。 つまり、会社の活動としてそれが常態化されている可能性があるということ。

仮にそういう風土にないのであれば、そういったことをする担当を諭したり、仕事を依頼する際には、『構想図や設計時の費用はしっかり請求してください』などといった配慮もあるはずですから。

幸いなことに、最近のお客様やお付き合いのところでは、構想図に関する一筆について理解してくれるところがほとんどです。 もっとも、旧態依然のところでは、まだ、難くせをつけるところもありますが、そういうところとは、当初からお付き合いしないので。 笑


出逢いをきっかけに、経験や技術を積ませてもらったことについては、ものすごく感謝しています。 おかげで、仕事の幅も拡がりましたので、その部分については、本当感謝しかないです。 

しかし、仕事をしていく上では、お互いにリスペクトし合える間柄が一番ですよね。 この仕事に関わり、それも強く学んだことのひとつです。


時短設計®の視点で、お客様にとって最幸最善な印字環境をプロデュースしています。

2022/02/09 Re-Write

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けたろーのアバター けたろー 包装機械移相談士/時短設計®士。

包装機械相談士/時短設計®士。 ご縁を頂いて、産業用インクジェット向けの周辺機器を手掛けるようになりました。インクジェットなど印字装置の性能は、各社でそれほど差はありません。実は、ほんとに大事なことは、印字装置そのものよりも周辺機器なのです。印字作業って携わってる現場からすれば毎日のことなので、なるべくなら作業者さん達の負荷が減らせるようになればいいなって、切に思ってます。

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