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容器の底面に〝確実にきれいに〟印字する方法。

2. ベルトの裏側の構造。

結構、見落とされがちなポイントなのが〝ベルトの裏側の構造〟です。 これは意外と盲点なのです。

なぜ、確認が必要か? というと、グリップコンベアは一般的な平ベルトコンベアなどとは違って、ベルトを〝立てて〟使用するからです。 ベルトを垂直に立てて使用するため、プーリー(ローラ)から滑り落ちやすい体勢になります。

普段、ベルトはテンション(張力)でその位置が保持されていますが、グリップする際に負荷がかかって落下する可能性があるのです。(下図参照) 裏桟の有無の確認は、ベルトの落下防止の策がとられているか? ということなのです。

グリップコンベア構造

これは3つ目のポイントにも絡んでくるのですが、特に、重いモノをグリップする際にはベルト脱落のリスクも大きくなります。 では、搬送物が軽い場合では、脱落は無視できるのか? というと、蛇行の問題が絡むため一概には言えません。 

どういうことかというと、ベルトは常に蛇行して走行しているからなのです。

これは、コンベア自体のメカニズム的な話になるのですが、ベルトの走行を正確に言うと、ベルトは常に安定する方向への反復・復元を繰り返し、走行時のポジションの安定を保つために蛇行をしながら走行しています。 軽量品であったとしても、早い頻度で絶え間なく搬送される場合、その復元が追いつかずベルトが落下してしまう場合があるのです。

落下防止の対策がとられていないグリップコンベアを使用していて、搬送中にベルトが落下して製品が割れてしまった… というトラブルを聴いたことがあります。 製品の損傷も痛手なのですが、ベルトが落下してしまうと元に戻すのにも時間がかかり、生産に支障をきたしてしまうという問題も発生します。   

生産現場でこういったトラブルが起きると致命的ですよね? もし、それが頻発するとなれば、損害も計り知れないです。そんなトラブルを回避するためにも、十分にケアしたい事がらなのです。


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