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容器の底面に〝確実にきれいに〟印字する方法。

3. 搬送上のスペック。

搬送物の重量はグリップコンベアを選定する上でとても重要なチェックポイントです。 その際、もっとも注意したいことは、搬送物単体の重量もさることながら、搬送の頻度を考慮することが大切なのです。 

つまり、

どれくらいの重さのモノを、どれくらいの頻度で搬送させるか?

が、抑えておくべきポイントになります。

なぜ、頻度が重要かというと、例えば、1個の重さが1kgだったとしても、それが機長(搬送距離)上で同時に3つ流れるのであれば、3kgのものが搬送されることと同じになります。 つまり、搬送荷重的には1kgではなく3kgが正解となるのです。 

なので、実際の搬送重量は機長の搬送距離の上で同時に搬送が予想される個数が総重量になるということです。1個の重量と、同時にいくつ搬送させるか? それを元にスペックを決めるようにしてください。


ここまで読み進めて頂き、ありがとうございます。 では最後に、一番重要なことをお伝えしますね。 

一番重要なこととは、

価格の根拠を見極める。

これは、すごく当然のことなのですけど… 高い売価で製造原価(製造コスト)が低ければ、その分利益も大きいということです。 が! ある種のメーカーでは、売価を下げて売り上げを確保するという傾向があるようです。 売価をさげるということは、当然、利益にも影響してきます。 なので、必然的に〝あまり込み入ったことをしない〟という対策がとられるのです。 ちなみに、グリップコンベアの場合、簡素化しようとすればいくらでも簡素化できます。 

例えば、海外製のモーターを使ったり、もしくはモーターそのものの性能を下げたり、また、ベルト材質や、フレームの構造を変えるなど… そんな風に、部材のグレードを下げたり、必要最低限の機能に絞り込んで機体を製作すれば製造コストをかなり安価に抑えることができるのです。

一方で、それを購入する側からすれば〝出来る限り低予算で妥当な物を買いたい〟というのが本音のところかもしれません。仮に低価格であったとしても、搬送したいものがそのスペックに合致していれば特に問題は生じないはずです。 

ネット等を経由して安価な既製品の類をユーザー側の自己判断で買った場合は別にして、メーカーとのやり取りの中で購入を決めたにもかかわらず、 

なんだか、しっくりこない… この買い物は、失敗だったかも。

などと言ったことをその後に感じてしまうのはなぜでしょうか? 

〝安価で手ごろな価格だったから〟と、そのメーカーに決めたにも関わらず、問題が起きてしまう原因の一つが【互いの認識のズレ】なのです。 概ね、先に記述したようにある種のメーカーの中には、『安くしなければ買ってもらえない』という思い込みが存在しています。 

〝よりよいものをより安く〟なら、消費者にとってはこの上ないのでしょうけど、残念ながらそうではないのです。 つまり、〝安さ〟を実現するために、メーカーはあらゆる手段を講じるわけです。 しかし、どのように価格を抑えたか? ということについては、自分たちの不利益につながってしまう可能性があるためユーザーに対して詳しくは語られないのです。

一方、ユーザー側に〝リーズナブルに買いたい〟という欲求が強くある場合、メーカー側への確認が疎かになってしまう傾向があります。 要は、〝表面的なコストでしか判断しない〟という状況が発生するのです。

そうなると結果として、『目先のコスト』だけの選択が不幸を招くのです。 つまりは、安物を買ったがゆえの耐久性の問題や使用感の問題、精度などのトラブルがそれです。 (A;´・ω・)アセアセ   

そうならないためにも、メーカー側はどういう理由でコストを抑えることができたか? をユーザーにきちんと伝え、ユーザー側はどういうモノをどういう環境で使用したいのか? をメーカーに伝えるということが重要なのです。

また、そうすることで、お互いに誤解することなく最善な選択ができるはずです。 どうせなら、見るべきポイントを抑えてお互いに『あーいい取引をした!』というハッピーな状態になりたいですよね。


次ページに、グリップコンベアの事例を挙げておきます。 参考になれば幸いです。

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