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底面に印字するその他の方法。

その1.ダブルベルトコンベアによる方法。

ダブルベルトコンベアとは、その名の通り2本のベルトを使ったベルトコンベアのことです。 任意の間隔でベルトを配置して平行に走らせ、ベルトとベルトの間を跨ぐようにワーク(印字を行う対象物)を置けば、底面から印字が行えます。(下図参照)

コンベア

グリップコンベアでのグリップ時に壊れてしまうような素材のものや厚みの薄いものなどに適しています。 また、この方法であれば汎用(1本ベルト)のコンベアと同じような作業ができますので、スタッフからみた作業性も楽になります。

ベルトコンベア

選定時の注意点。

プリントヘッドの設置には、印字に適したワークとの距離が決められています(印字距離)。 ダブルベルトコンベアで底面の印字を行う場合には、構造上の理由からプリントヘッドがワークに接近できないという点がネックになる場合があります。

また、ワークが小さい場合や軽い場合にも注意が必要です。 ワークのサイズがベルトの間隔より小さい場合には搬送できません。また、ワークが軽い場合には、ベルトの縁がせり上がるような状態になったとき、その影響をモロに受ける可能性があります。 

なお、この場合のコンベアで搬送できるものは、四角い箱のような『転がらない形状』に限られます。 ベルトとの接触面が不安定になる場合などには注意が必要になります。 

特性を理解した上で選択されるのがベターです。

ダブルベルトコンベアでの事例。

贈答品のようなオーバーラッピング(上包み包装)された箱の包装紙の貼り合わせの部分にラベルが貼ってあり、ラベル内の規定部分に印字を行いたいとのことで対応した例です。

箱のサイズが数種類もあるので、ハンドルを用いてベルトの間隔を変更できるようにしています。 この例では、きれいな印字ができるように上流から流れてきたワークを順次整列させながら搬送するという方式を採用しました。


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