その2.ローラーコンベアを使う方法。
複数のローラを用いたコンベアをローラコンベアといいますが、ローラコンベアを用いても底面印字ができます。
ローラの下にプリントヘッドを設置し、ローラの間隔の隙間を利用して印字を行うのです。 ただし、ワークによっては印字箇所がローラに触れてインクで汚れてしまう等の問題があるので、運用に際しては少し注意が必要です。
ローラコンベアでの事例。
ローラコンベアを用いる際は、印字距離を考慮して細目のローラにて設計します。 事例は、ガラス製の瓶のような容器(イメージは、ジャムの瓶)の底面への印字用途です。
ガラス瓶の底面はフラットではなく少し窪んでいる感じですよね。 ちょうどその窪みのお陰で印字後のインクがローラに付着し、汚れるということがありません。
ガラス瓶の他には、プラスチック製で厚みのない浅い容器などもこの方法を用いることができます。例えば、化粧品など平たい容器に入ったハンドクリームなどです。
この方法の場合もダブルベルト時と同様、ガイドに沿ってそのまま投入すればよいので扱いやすいです。 但し、ネックはローラによる印字汚れと、ローラによる搬送であるため、あまり小さいワークには対応できないことです。 ワークが小さい場合、ローラ間の乗り移りがうまくいかず、印字に影響をきたす恐れがあります。 なので、ワークのサイズに応じて、使用を見極める必要があります(※)。
汚れの問題は、機械的なちょっとした工夫でクリアできるのでご安心ください。なお、ローラコンベアの方法で適用できるかは、お気軽にご相談ください。
※ ワンオフで製作しますので、搬送したい商品を見せて頂ければそれなりの機体が設計できます。