メーカーは「人」で選ぶ

メーカーは「人」で選ぶ

メーカーを選定する上で大切なことは、自社製品の知識だけではなく、周辺の知識にも明るいかどうか? です。その営業担当自らが、知識や技術を持っているか? もしくは、そういうことに詳しいブレーンを抱えているか? がポイントになります。

産業用インクジェットプリンタで印字を行うためには、搬送時のワーク(資材)の姿勢やプリントヘッドの保持の仕方など、周りの環境等、諸々の条件が影響してきます。専用のラインを考えたいとか、専用の機械で対応したいとかといったプランがある場合には、周辺に対する知識や技術力が不可欠になってきます。

希望としている状況をメーカーに伝えた時、その担当営業さんがどのような対応をしてくれるか? しっかりと見ておく必要があるのです。

 

印字サンプルの依頼でわかること

そして、もうひとつ。印字を行う対象物が決まっているなら、インクと素材との相性を知るために、まずは印字サンプルの依頼をした方がよいです。対象物と印字内容を担当営業に伝え、『これでサンプルを作ってください』と依頼します。この時、絶対に確認して頂きたいのがサンプルを作った環境です。どういう風に対象物をハンドリングし、どういう風に印字したか。きちんと説明を受け、確認してくださいね。

サンプルは、あくまでも、サンプルです。担当営業にとってサンプルを作る目的は「その部材にきれいに印字できるかどうか?=仕事をとれるか?」であって、ラインに適用できるかどうかは二の次なんです。

営業ですものね…あまり、言いたくはないのですけど…。穿った見方をすれば、如何にお客様のフトコロに切り込めるか? が最優先。きれいなサンプルを持って行けば、買ってもらえる率も上がるという考えです(まぁ、王道ですね)。

なので、そのサンプルをどういう状況で製作したのか? をきちんと説明してもらうのはもちろんのこと、その方法で、実環境で使用する際に問題はないか? など、その担当営業と共に十分にリサーチするのがベターです。一緒にリサーチすることで、その担当営業の技術力や知識を図ることができます。

あいまいな返答しかできない担当なら、ちょっと考えた方がいいです。

非常によいサンプルを提示されて、それだけをみて判断した結果、
実環境では使用に耐えがたい状況が生まれた…。

なんてことはよく聞く話です。「あの時、出来るって言うたやんか!」みたいなコトになると、お互いにとって不毛ですよね。ものすごく時間の無駄ですし、お金の無駄でもあります。なので、最初のうちに、よい事も悪いことも、よく話し合っておくことが大切です。

逆に言えば、『いいことしか言わない』営業マンはちょっと危険です。ただ、やみくもに押し売ってくるような担当者さんは要注意です。それに、他メーカーの悪口を言う方も…。

自社製品の悪い部分を正直に話してくれる、または、機能面について、他社が秀でているのであれば、それを素直に認め、勧めるという営業担当者はそれなりの経験も豊富だと言えますし、信頼できますよね。第一、好感がもてるはずです。

 

現場環境に沿ったランニングコスト計算

そして、機種が決まったら、ランニングコストがどれくらいかかるか、も押さえておきたいポイントです。インクや溶剤類の消費の試算表を出してもらうのと同時に、その計算が現場環境に類似しているかどうかをチェックしておくことが大切です。ランニングコストが高いと買ってもらえないという恐れからか、場合によっては、過少に見積もられている場合があります。

特に、溶剤類はの消費は環境に大きく依存します。溶剤は、揮発します。環境によっては、揮発が激しくなりすぐになくなってしまうのです。その辺りの消費量も、概算で試算してもらうことを強くお奨めします。くれぐれも、後でもめることのないように。

いずれにしても、購入先のメーカー担当者さんとは良好な関係性を築いておくことがベストです!でも、これは、印字装置メーカーの選定に限ったわけじゃなく、他でもいえることですね。

 

◎印字環境を整える3つの視点