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表記や印字は、なんのために? 誰のためにあるのか?

商品に書かれている表記や、印字とか。
何気にみてるのだけど、ちょっと気になることがあって。

こんにちは。

大阪・柏原市で、
印字作業や印字工程を楽にする
仕組みづくりに関わっている、
マーキングコトはじめ、担当のけたろーです。

今日もありがとう、感謝です。

というわけで、今回の話題はこちら。

目次

表記や印字は、なんのために、
誰のためにあるんだろ?

商品に記載されている内容とか、
印字された文字とか。

例えば、
賞味期限、ロット番号、バーコード、
QRコード。

印刷された表記では、
商品名や、成分表示があったり。

これ、普段何気なくみてるんだけど、
いろんな情報が表記されているよね?

でも、あらためて考えてみると、
その表示って、なんのためにあるんだろう。
そして、誰のためにあるんだろう…

なんて、ふと考えてしまった。

ダレガタメノ??

ちょっと前に、印字機器メーカーさんと
話しをする機会があって、

彼ら曰く、
QRコードなどのコード印字を活用して、
生産工程の情報を商品に持たせて
表記させるというのを推してるとのこと。

つまり、QRコードの印字は
消費者ではなく、生産者のために使う
ということを話されていた。

たしかに、それは一理ありかなと思う。

工程情報がひもつけれるから、
製造履歴が追いやすくなる。

トラブル時の追跡もしやすい。
現場の管理という意味では、
かなり合理的。

でもさ…

その一方で、
商品を買う人の目線で見たとき、
その情報って本当に必要なんだろうか、
とも思う。

今回は、そんな話。

印字や表記は、
企業のためのものなのか?

それとも、
使う人のためのものなのか?

そのあたりを、ボクなりに少し整理してみたい。

表記は、もともと “伝えるため” にある?

工場の現場で、青い作業着のスタッフが印字されたQRコードを確認しているイラスト。印字機器の画面や箱に表示されたコードを通して、情報を伝える役割を表現している。

そもそも印刷された表記や、
工場内での印字は
何かを伝えるためにある…

それは、確かなことだ。

この商品は何か。
どんなもので作られたか。
いつまで使えるか。
どう扱えばいいのか。
何が入っているのか。
どこで作られたのか。

そういう情報を、
必要な相手にきちんと届ける。

それが、表記の基本なんだと思う。

あらかじめ印刷された内容でも、
あとからの印字でも、
ただ “載っていればいい” ものではない。

そこには、誰に、何を、どう伝えるか
という意図があって、それが本質だと思う。

でも、

見えればいいのか。
読めればいいのか。
理解できればいいのか。
安心につながるのか。

このあたりを抜きにして、
ただ情報量だけ増やしていっても、

本当の意味で「いい表記」には
ならない気がするんだ。

企業にとっての利便性。

ここで、
QRコードや二次元コードを考えてみる。

半導体業界にいた経験で、
生産工場での工程管理をいかに円滑にするか?

というのは、
とても大事なことであるのはよく理解してる。

こと、QRコードなどの2次元コードでは
かなり多くの情報を扱うことができる。

なので、コードの中に
製造日、ライン、ロット、検査履歴などの
情報を持たせれば、工程管理も楽になる。

青と緑の作業着を着たスタッフ2人が、大きな管理画面を見ながら工程情報を確認しているイラスト。コード印字が生産管理や追跡に役立つ様子を表している。

たとえば、

  • 生産管理がしやすくなる
  • トレーサビリティが上がる
  • 万一の不具合時に追跡しやすい
  • 工程改善にもつながる
  • システム連携しやすくなる

こういうメリットがある。

製造する側から見れば、
かなり理にかなっているし、
現場をまわしやすくするという意味では、
確かに大きな武器になると思う。

ということを思うと、
印字機器メーカーさんが
コード印字を推す理由はよくわかる・・・
気がする。

ただ、ここでふと思うことがあるんだよ。

それは、

その印字が、誰に向けた情報なのか?
ということ。

工程管理を主とするなら、
工場の中だけで完結してもいいはずで、
外に見せる必要はないのでは?

って思うんだよね…

ちなみに、
つい最近、商品記載のQRコードを
何気にスマホで読んでみたら、
数字の羅列だった。

その情報、
買う人にとって必要なんだろうか?

商品に関わる情報を考えた時、
そこには2つ存在するのだと思う。

それは、

企業側にとって必要な情報
と、
消費者にとって必要な情報。

店頭で男女2人がQRコード付きの商品表示を見て、少し困った表情をしているイラスト。企業には必要でも、消費者には意味が伝わりにくい情報を表現している。

でもそれは、必ずしも同じではない。

たとえば、

工程管理のためのコード。
設備の識別情報。
社内外で追跡するための番号。
製造システムと連携するためのデータ。

これらは企業にとっては大事な情報。

でも、
商品を手に取る消費者からすれば、
正直、何ら関係がない。

結局、消費者の目線で言えば、

  • パッケージがごちゃつく
  • 必要な表示が見づらくなる
  • 消費者が本当に見たい情報が埋もれる
  • 何のコードかわからず不安になる

そういう情報の提供のされ方は論外となる。

消費者の立場では、当然のことながら
その製品への安全性が物理的に保障され、
また、そこに、偽装されない正直な情報
表記されていること。

つまり、安心安全が確認できる情報が
記載されていればいいというわけで、
表記や印字は、それを確認するための
手段であるということ。

企業側にとっての便利さは
使う人には親切とは限らない。

このズレは、意外と見落とされがちだと思う。

表記は、企業の保守のためだけにあるわけではない

もうひとつ大事なのは、
記載されている内容が
企業側の “もしも” のためだけに
なっていないか、ということ。

左側で作業者がQRコードやロット番号を示し、右側で消費者が期限や成分表示を見ているイラスト。企業側の管理情報と、買う人に必要な情報の違いを表している。

たしかに、
何かあったときに追えることは
大事だと思う。

問題が起きたとき、
どこで作られたか分かる。
どのロットか特定できる。
どの工程に原因があったか追跡できる。

哀しいかな、現在の風潮を鑑みれば、
これは企業として必要な備えだと思う。

でも、
それはあくまで企業の管理や保守の話。

本来、商品に表記される情報とは
もっと手前で、

使う人が安心して選べること
迷わず使えること
必要な判断ができること

そのためにあるはず。

つまり、

  • 企業が守るための情報
  • 消費者が助かるための情報

この2つは、
似ているようで違うと思うんだよ。

ここをごっちゃにしたまま、

「情報は多いほどいい」
「コードを載せれば高度化」

みたいになっていくと、
表記の本来の意味からは
少し離れていく気がする。

消費者にとっての利便性って、
何なんだろう

では、
消費者にとって価値のある表記って
なんだろう?

これは商品によって違うけど、
少なくとも共通して言えるのは、

賞味期限や成分表示が見やすく印字された商品を手に持ち、親子が安心した表情で見ているイラスト。消費者にとって役立つ表記の大切さを表現している。

見てわかること、
使うときに役立つこと、
安心につながること

このあたりなんだと思う。

たとえば、

  • 賞味期限や使用期限が見やすい
  • アレルゲンや注意書きが分かりやすい
  • 使用方法が理解しやすい
  • 保管方法がはっきりしている
  • 問い合わせ先が確認しやすい
  • 必要なら追加情報にアクセスできる

こういうのは、消費者目線で意味がある。

もしQRコードを使うなら、
企業側の管理情報だけではなく、
たとえば

  • 商品の詳しい説明
  • 使い方の動画
  • 多言語対応の案内
  • 原材料やアレルゲンの補足
  • 視覚的に読み取りづらい人への音声案内

そういうふうに、
使う人の助けになる入口
として設計された方が、
表記の価値はずっと高くなると思う。

“載せられる” と
“載せるべき” は違う

印字技術が進むと、
いろんな情報を小さなスペースに
載せられるようになる。

高精細で印字できる。
コードも入れられる。
可変情報も出せる。
システムと連携もできる。

それはすごいことだと思う。

でも、

載せられることと、
載せるべきことは、

同じではない。

技術的に可能だからといって、
それがそのまま
最適解になるとは限らない。

どの情報を表に出すのか。
どの情報は裏側で持つのか。

「商品」という目線で見た時、
その所在は、
それを提供しているメーカーの持ち物だ… 
という感を受ける。

メーカーの持ち物だからこそ、
メーカー側「だけ」が優位になるような
情報を載せてしまっているのは否めない。

極端な例を言えば、
売るための誇張した情報だったり、
もっと言えば、偽装した情報だったり。

何を消費者に見せて、何を企業内で使うのか。

そこを整理せずに、
なんでも商品に背負わせるのは、
少し違う気がするんだよね。

表記には、伝えるための設計が
必要なんだと思う。

印字を考えるとき、
企業目線だけでは足りない

表記する情報を考えるとき、
本当に大事なのは、
何を、誰のために、どう伝えるか
の方なのだと思う。

企業の管理に役立つ情報もいる。
トレーサビリティも大事。
不具合対応も大事。

それは間違いないのだけど、
でも、商品って、
企業の中だけを流れるものではない。

最終的には、誰かが手に取って、
見て、選んで、使う。

例えば、
商品への印字を考えた時、
印字の話って、
どうしても設備とか方式とか、
「どう印字するか」という方法に寄りがち。

でも、
企業側の都合だけで印字を考えてしまうと、
どこか片手落ちになる。

印字って、
少し視点を変えて考えてみれば、
生産のためだけのものではなく、
その先にいる人との接点になるはずなんだよ。

単純に、
生産の都合で空きスペースに印字するか?

はたまた、例えば、
開封して保存するなら、この位置かな? 
などと、使用する側の先々を考え、
印字をするのとでは、雲泥の差がでてくる。

そう考えると、
表記や印字はもっと、
企業目線と消費者目線の両方で設計されるべきもの
なんだと思う。

まとめ|情報は “載せること” ではなく “伝わること”

親子が商品を持ちながら笑顔で親指を立てているイラスト。見やすく整理された表記が、買う人の安心や納得につながることを表している。

QRコードを商品に印字する。
工程情報を持たせる。
生産をまわしやすくする。
それ自体は、とても合理的だと思う。

でも、その一方で、
その情報が誰のためのものなのかは、
ちゃんと考えたい。

企業のための情報なのか。
消費者のための情報なのか。

保守のためなのか。
利便性のためなのか。
安心のためなのか。

印字や表記は、
ただ載っていればいいわけではない。

本当に大事なのは、
必要な相手に、必要な情報が、
平等にきちんと伝わること。

載せる技術があることと、
伝わる設計になっていることは別の話。

だからこそ、
その情報が誰に向いているのか、
その表記が本当に役に立っているのか、
そこまで見たい。

表記される情報は、
企業のためだけのものでもない。

かといって、
消費者のためだけのものでもない。

「そのあいだを、ちゃんとつなぐ。」

その発想とか考えが必要だと思う。


ここまで読んでくれてありがとうございます!

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親子が商品を持ちながら笑顔で親指を立てているイラスト。見やすく整理された表記が、買う人の安心や納得につながることを表している。

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けたろーのアバター けたろー 包装機械移相談士/時短設計®士。

包装機械相談士/時短設計®士。 ご縁を頂いて、産業用インクジェット向けの周辺機器を手掛けるようになりました。インクジェットなど印字装置の性能は、各社でそれほど差はありません。実は、ほんとに大事なことは、印字装置そのものよりも周辺機器なのです。印字作業って携わってる現場からすれば毎日のことなので、なるべくなら作業者さん達の負荷が減らせるようになればいいなって、切に思ってます。

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