このページでは、マーキング工程からコストダウンを考えるアプローチを、段ボール・カートンと原料用クラフト袋の2つのケースに分けて整理しています。
コストダウンの意味
コストダウンと聞くと、仕入れ先の見直しや、価格交渉を思い浮かべる方が多いかもしれません。
ですが、マーキング工程に関しては、装置の入れ替えや自動化以前に、「やり方」や「考え方」を変えるだけで
コストを下げられるケースが少なくありません。
コストがかかっている本当の理由
例えば、
- 印字済み資材を外注で購入している
- ロットが合わず、在庫を抱えている
- 印字内容の変更があるたびに資材を作り直している
こうした状況は、一つひとつを見ると仕方がないように思えても、積み重なると大きなコストになります。

マーキング工程から考える、という視点
マーキング工程からコストダウンを考えるとき、ポイントになるのは次の考え方です。
- 無地資材を使えないか
- 必要な情報だけを、必要なタイミングで印字できないか
- 社内で対応できる部分はないか
これは、単なる装置の話ではなく、工程全体の組み立て方の話でもあります。
コストは不用意に下げないのが鉄則。
コストダウンというと、まず「資材単価を下げる」ことを考えがちです。
確かに、資材の単価が下がれば、表面的な〝トータルコスト〟は下がるように見えるかもしれません。
しかし、その変更によって、
- 機械のチョコ停が増える
- 作業のやり直しが発生する
- 現場の手間やストレスが増える
といったことが起きていれば、結果として生産効率は下がり、むしろコストアップになってしまいます。
これはなぜかというと、手作業であっても、機械作業であっても、資材の質と作業性は密接に関係しているからです。
「安くて、なおかつ問題なく使える」のであれば理想的ですが、実際には、資材を変更したことで、
- 手作業では、風合いやコシの違いによる扱いづらさが出る
- 機械では、送り不良や姿勢の乱れが起きる
といった弊害が、工程のあちこちで表面化するケースが少なくありません。
結果として、作業効率や生産効率が落ちてしまうのです。
実際にあったケースでは、「コストを下げたつもり」の資材に微妙な変形があり、後工程でトラブルが発生していました。
このような状況は、現場の作業や機械の動きを十分に理解しないまま、価格だけで判断してしまった場合に起こりやすい傾向があります。
だからこそ、コストダウンは「下げること」から入るのではなく、工程全体とのバランスを見ながら考える必要があるのです。
用途によって、コストダウンの考え方は変わります
扱っている資材や用途によって、コストが発生しているポイントや、見直しやすい工程は異なります。
ここでは、代表的な2つのケースについて、考え方を分けて整理しています。
段ボール・カートン向け
段ボールやカートンの場合、印字済み資材を使い続けることで、ロットや在庫の負担が大きくなりがちです。
無地の段ボールを使い、社内で必要な情報だけを印字することで、資材コストと柔軟性の両立が可能になります。

原料用クラフト袋向け
原料用クラフト袋では、袋そのもののコストに加え、印字内容の変更が大きな負担になることがあります。
自動給袋や社内印字の仕組みを取り入れることで、資材コストと作業負担の両方を見直すことができます。

まとめ
コストダウンは、「我慢」や「削減」だけで進めるものではありません。
マーキング工程を見直すことで、現場の負担を増やさずに、コストを下げる選択肢が見えてくることもあります。
まずは、自社の資材や工程がどのタイプに当てはまるのか。そこから整理してみるのも一つの方法です。
「自社の場合はどこから見直すのがよいか」
「不用意に下げずにコストを抑える方法はあるのか」
そんな状況でも構いません。
まずは、話してみませんか?
印字工程や作業のこと、搬送のこと、どこから手をつければいいかわからない段階でも大丈夫です。
うまくまとまっていなくても構いません。いま感じている「引っかかり」を、そのまま話してみてください。
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