よくある質問のひとつに、〝会社対会社の立地距離〟があります。
これは、先日のことです。 サイトを見られてお問い合わせ頂き、お返事を差し上げると、

距離が遠いので、今回はちょっと…
と言われました… (T□T)
でも、ちょっと待ってください!!
うちの会社は大阪にあります。 たとえば、関東とか近畿圏以外のエリアからみれば、距離を心配されるようです。
インターネットでサイトを〝みてるだけ〟なら距離の問題はあまり意識されませんが、 いざ、お願いしたい! となれば、真っ先にみるのは相手の所在地。 つまり、自分のところとの距離ですよね。
ボク自身も経験があります。 もっとも、その会社の既製品を頼んで、送ってもらう分にはそれほど気にはならないのですが、綿密な打ち合わせが要るような場合、頼もうと思うのだけど会社の所在地を見て、『あー、ここ、うちからちょっと遠いなぁ』 と少し二の足を踏んでしまいます。 なので、この感覚にはうなずけます。
うちのスタンスは〝ワンオフ〟での一品一葉での設計スタンスで、規格品とか、標準品による対応はやっていません。なので、いざとなると距離の問題が少なからず出るみたいです。(A;´・ω・)アセアセ
ワンオフ対応の理由。
ではなぜ、メーカー標準品や規格品ののような対応をしてないのか? というと、
客先によって作業現場の状況や環境がバラバラで、全く違うから…
というのが最大の理由です。
そもそも規格とは、造り手側の便宜上な取り決めです。あくまで、〝製作者サイドの都合〟でサイズや性能などといったスペックが線引きされ決められます。 そこには、当然、製作者サイドからみた作りやすさも加味されます。
端的に言えば、『ややこしくなるやつは(儲からないので)作らない』というわけです。
もっとも、買い手側がその規格の範囲で収まればよいのですけど… 例えば、



ワンランク上のサイズだと大きすぎるし、下だと小さい。
もうちょっと、何とかならないのかな?
という感じの状況がそれです。 そんな経験ってないですか?
少し例えを変えて言えば、靴。 すごく気に入ったデザインの靴を見つけて、『わぁ、これいい!』って思って、いざ履いてみると、ちょっと大きいとか、小さいとか。 自分に合ったサイズでないとしっくりこないですよね。
それと同じように、作業現場からすれば、その〝もうちょっと〟が【作業効率の良否をわける死活問題】になり得るのです。 また、仮に標準品の形でおさまったとしてもそれが、作業現場として〝ストレスなく使えるのか?〟 という問題もあります。
そういった問題を解消したいという想いがあって、『その現場にしかない世界にひとつだけ』 をキーワードに、ワンオフで〝創作〟を行っています。
使用するのは、あくまでお客様です。 作業してるのはそこの現場の人々だから、その点を意識してワンオフメードで自信を持って、対応させて頂いております。
距離の問題はどう?
では逆に、対応してくれるところの距離が近ければいいのか? という話題があると思います。 でも、それがそうでもない… のです。 よく聞くのが、機械が納まったものの頻繁に業者がやってきて手直しをするっていう件。



ちょくちょく、来てもらってありがたい!
これって、本当にそうでしょうか?
もし、そう思われているのなら、少し考え方を変えて見られた方がいいですよ。 なぜかと言えば、その作業は本来不必要な作業である可能性が高いからです。 完成度が高く、キチンとできていれば、そういった〝手直し〟や調整は要らないはずだからです。
また、うがった見方をすれば…
距離に甘えてなのかどうなのか、その点はよくわからないですのですが、〝距離が近いからちょくちょく見に行ける。〟という創り手側の深層心理が働くことも事実としてあります。 ちょっとした甘えがでてしまうのです。
にもかかわらず、受け容れる側からすれば、最初から不具合が多い機体設計なのだろうけど、業者が頻繁に出入りしてくれるもんだから、『あそこは、よく動いてくれる』 と言う具合に勘違いされるパターンが多いです。
真剣に考えて頂きたいのですけど、機械側の潜在的な理由からチョコ停(機械がちょこちょこ停止すること)が頻発するのは生産現場にとって致命的ですよね? いくら、業者が頻繁にきてくれて好感がもてたとしても、それとこれとは別の次元の話じゃないですか? となれば、逆説ありです!!
近場で頻繁にお邪魔できるという深層心理があるのとは逆に、頻繁にいけないからこそ、しっかりした機械をつくるという心理もあります。
お客様との立地距離が遠いからこそ、お客様にご迷惑がかからないように、トラブルが少ないようにするのはもちろん、メンテナンス性をよくして、万が一でも、すぐにお客様の中でリカバリーができるように設計する。
創る上で基本といえば基本の考え方なのですが、距離の問題はそれをより強固に反映させ、完成度を高める方向へとつながっていくのです。
例えば、海外工場に導入されると言った場合、頻繁には行けませんよね? だからこそ、万が一がないように、徹底して調整を行う。 それと同じです。
なので、安心して下さい! 距離の問題は、大した問題にはなりません。ちなみに、
というわけで、もし、距離的な問題で二の足を踏まれているのであればご心配なさらないでください。最幸最善に、取り組ませていただきます!
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