印字工程や印字作業の「最適解」を求めて、印字機器に向けた周辺機器を作ってます。 その視点で、現場でよく見かける「それ、実はここが原因かも?」を勝手にコンサルするシリーズです。
印字の相談で、これも案外多い悩みですよね。
こんちは、
マーキングコトはじめ 担当のけたろーです! 今日もありがとう、感謝です。
というわけで、本日の話題はこれです。
なんで、ズレんねん?
悩みっていうのが、これ。
- 「最初は合ってたのに、だんだんズレてくる」
- 「日によって印字位置が微妙に違う」
- 「設定は触っていないのに、なぜか位置が安定しない」
こういう話を聞くと、
ついつい、印字機器側の精度や制御の問題を疑いがちなんですけど実際の現場を見てみると_。
ズレの原因は、印字機器そのものではないことがほとんどなんです。
今回は、そんな「印字位置がズレる現場」に共通しているポイントを、勝手にコンサルしてみます。

印字位置のズレは “ミリ以下の積み重ね”
まず前提として。
印字位置のズレは、「いきなり5mmずれる」ことは、ほぼないです。
多くの場合は、
- 0.2mm
- 0.3mm
- 0.5mm
といった、ごくわずかなズレの積み重ねが、結果として「読めない」とか、「不安定」に見えてくるんです。 で、この “わずかなズレ” を生んでいるのが、次に挙げる共通点です。
共通点①:ワークの姿勢が毎回そろっていない
いちばん多い原因が、これです。
よくある現場の状態
- 袋がコンベア上でわずかに斜めになる
- フィルムが左右どちらかに寄る
- 製品が「置かれているだけ」で、ガイドがない
この状態で印字すると、機械は正確でも、印字対象が毎回違う位置になってしまうんです。
ポイント
印字は「位置決めの最後」に行われる工程です。
なので、その前段で姿勢が決まっていなければ、どれだけ高精度な印字装置でも安定しません。
共通点②:基準が “あいまい” なまま運用されている
ズレる現場ほど、「どこを基準に位置を決めているか」が曖昧です。
例
- なんとなく袋の端
- 目視でだいたい中央
- 前工程の癖に依存
- 作業者の感覚任せ…
「だいたい、このあたり」という基準は、あってないようなもの。
これだと、人が変わる/ロットが変わる/時間が経つ だけで、ズレは必ず出ます。
改善の考え方
- 機械基準(ガイド・ストッパー)で位置を決める
- 人の感覚を介さない
- 毎回同じ「止まり方」「当たり方」を作る
ここを作り込むだけで、ズレの相談は一気に減ります。
こと、産業用インクジェットプリンタの場合、印字距離が定まらないとズレの原因になります。
共通点③:スピードと安定性のバランスが崩れている
「ラインを止めたくない」
「少しでも早く流したい」
その気持ち、現場ではよく分かります。
ただ、『スピードを上げた結果、位置が安定していない』というケースも非常に多いです。
起きがちなこと
- ワークが惰性で流れる
- 停止位置が毎回微妙に違う
- 印字タイミングがズレる
この場合、印字装置の設定をいじるよりも、
- 押さえ
- ガイド
- 一瞬止める工夫
- 周辺機器の追加
の方が、圧倒的に効果があります。
あと、搬送系…
例えばコンベアのモータが脈動している場合、ズレが発生します。
共通点④:ズレを “印字装置で吸収しようとしている”
これは少し厳しめの話ですが、大事なポイントなのでお伝えしておきますね。
ズレる現場ほど、「印字装置の設定で何とかしよう」と考えがちです。
- タイミング調整
- オフセット変更
- センサー位置の微調整… など。
もちろん必要な作業なのですが、「土台」が不安定なままでは、調整は無限ループになります。
印字装置の設定を見る前に、まずは、足元から。 ズレを生まない状態を作るのは、周辺側の仕事 なんです。
勝手にコンサル的な ひとこと
印字位置のズレは、印字装置の精度よりも 現場の設計 の問題であることがほとんどです。
「印字機を替える前に、その前後で何が起きているかを見る」
この視点を持つだけで、無駄な調整や追加投資を避けられるケースは少なくありません。
なのですが_。
とはいえ、周辺には最低限度の精度が備わっているということが前提です。
例えば、位置決めなどでは、「繰り返し精度」や、「再現性」が備わっていること。
それがないのであれば、まずは、そこから整える必要がありますよね。
たかが、印字。 されど、印字。 ズレてる状態を「たかが」で終わらせるか?
それとも、「されど」な視点で、改善を加えるか?
その違いが、『工場全体の品質』に関わってくるのだと思います。
マーキングことはじめでは、印字そのものだけでなく、その前後の “ちょっとした設計” も含めて考えています。
気になることがあれば、お気軽に声をかけてください。
ビビッときたら、お気軽にご相談ください!
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