〝針金のように細くて、且つ長いワークへマーキングしたい〟というご要望があったときの話しです。
こんちは、
マーキングコトはじめ 担当のけたろーです!
今日もありがとう、感謝です。
さて…
針金のように細くて、且つ、長いワークへのマーキング。
仕事柄、いろんなテーマを頂きます。 ありがたいことです。
この時のテーマが、『針金のように細くて、且つ、長いワーク』へマーキングをしたい… とのことで対応させて頂きました。
そのワークとは?
ところで… 針金のように細くて、長いワーク ときいて、どんなモノをイメージされますか?
で、それに加えて、マーキングするって?? いったいなんなんだ?? って思いますよね?
マーキングが必要な細くて長い物… 具体的に言うと、カテーテルです。 そう、医療で使う、あのカテーテルです。 最近の手術では主流になりましたよね。 あいにく、それを使った手術をボクはまだ受けたことはないのですが…

聞くところによると、カテーテルって太ももの動脈などから挿入するそうですよね。 で、マーキングが必要な理由っていうのが、カテーテルを 〝どこまで挿入できるか?〟 という目印のためなのでした。
目印のイメージで言えば… 例えば、掃除機の電源コードを引っ張っていくと赤とか黄色とかのマークがでてきますよね? ざっくり言えば、あんな感じです。 といっても、今はコードレスが主流で、且つ、コード式の場合は引っ張り出す方になるんですけど。 笑
カテーテルへのマーキング。
カテーテルって、中空… つまり、パイプ状なんですよ。 パイプの穴を通して手術用のいろんな器材を操作するのですから、まぁ、当然ですよね。 といいつつ、実物をみたのはこの時が初めてだったんですけど。 もっとも、カテーテルとしての完成品ではなくて、チューブのところだけでしたけど。
で、この時の依頼は、細いカテーテルチューブの外周(円周)の全周にマークしたいという内容でした。 ちなみに、マーキングに使用する機材は産業用インクジェットプリンターです。
設計上の課題。
外周の全周へのマーキングということで、課題となったのは、
どうやって、細いチューブを回転させるのか?
ということでした。 パイプ(筒)状の円周方向のぐるりをマーキングしたいとのことなので、ワークを回転させる必要があります。 ちなみにいうと、手作業でマーキングされていたそうです。 手作業なので、記入時のムラができる場合があって、その改善のために今回の依頼がありました。
直径にして、1mmに満たないの管状の製品。 さて、それをどうやって回転させるか…?
瞬間のひらめき。
かなりの難題でした。 … だったんですけど、どうやって回転させるか? という方法については、このテーマを頂いた瞬間にヒラメキがあって、それほど悩むことはなかったんです。 でも、悩ましかったのは、閃いたその方法をどうやって実現するか? ということでした。
頭でイメージできても、実際にできないと意味がないですもんね。 苦笑 ものづくり屋の性です…
で、頭をひねって、創りだしたのがこの装置です。

動画で。
操作的な部分を言うと、手作業でカテーテルチューブ置いて、フットスイッチにてマーキングを開始する… と言う感じです。 マーキング箇所は、決まったピッチ(間隔)で2カ所。
なので、1か所マーキングした後、プリントヘッドをスライド移動させて、もう1カ所へのマーキングして、排出させるという動作になりました。
動画でご覧ください。
動作がこんな感じです。
動画中で、〝細い線〟のように見るのがカテーテルです。 特殊な方法で回転させて、回転動作中にマーキングするようにしました。 (動画はデモですので、印字処理は行っていません。)
今回はカテーテル向けだったのですが、他の用途でも使えるかも… です。
ビビッときたら、お気軽にご相談ください!