ものづくりの現場で、日々いろんな「ちょっと困った」を見てきたボクが、勝手ながら現場目線でコンサルさせていただくシリーズです。 今回は、お土産のパッケージをみていて、いつも感じることについてです。
こんちは、
マーキングコトはじめ 担当のけたろーです! 今日もありがとう、感謝です。
さて…
長男と三男が週末に日帰り旅行にいってきて、土産を買ってきてくれたんです。 で、ちょっと気になって、その土産をみてみると…
本日の話題は、これです。
開封したら “賞味期限が消える” という不思議
お土産の和菓子やギフト商品のパッケージで、「外側の上包み(紙)にしか賞味期限が書かれていない」というケースをよく見かけます。
今回のお土産もその典型で、上包紙を開けたあと、賞味期限の印字は “手元から消えて” しまいました。

上包紙を開けると、まず、箱がでてきます。 シロボテの箱で、表裏ともに何も表記がない。


商品名すら載せていない。 これはこれで、ちょっと残念な気がします。 たしかに、上包紙には商品名のデザインがあるんだけど、開けたら、シロボテというのは…
印刷された化粧箱を使うのが理想なんだろうけど、それが無理なら、印字くらいはしておきたいところ… かなというのが、率直な意見です。 マーケティング的にも、その方が有効かなと。
で、肝心の『賞味期限』の情報なんだけど、中身のフィルム包装やトレイには、どこを探しても表示がない。

作り手の思惑は、おそらく、「開けたその日に消費してしまう」ということなんだと思いますが… でも、少なくとも、うちの場合では、開けたその日に全部食べ切ってしまうというのは、ちょっと無理。 汗
なので、いざ保存するときには、「これ、いつまで大丈夫だっけ?」 という不安が残るんですよね。
この問題、実は、食品表示の規定が緩いから起きている “包装設計の盲点” です。
法的には “外装に1回書けばOK”
食品表示法では、「販売時に消費者が確認できる位置に表示がある」 これを満たしていれば、外装だけへの印字でも問題はないんです… でも_
- 家庭で保存する商品
- ギフトや手土産として渡される商品
- 個包装を少しずつ食べる商品
こうしたケースでは、 外装だけの表示は、消費者目線では不便が大きい んです。
製造現場から見れば?
現場を考えてみると、理由はいくつかありそうです。 おそらく、
- 個包装フィルムに期限を印字する設備がない
- 紙箱、トレイやシュリンク材の素材の関係で印字が難しい
- 印字位置や姿勢の制約で、安定した印字ができない
- ランニングコスト(インク・治具)が増える
- 印字工程を増やすと生産スピードが落ちる
結局、「技術的・設備的な理由で、外装だけに印字している」というのが実情だと思われます。 今回のケースでは、たぶん、期限を印字する機器がラベラだけで、その他の設備がない… という感じなんだと推測します。
しかしこれでは、今回のように 開封後に賞味期限を確認できない というユーザー体験の欠損が起きてしまうんですよね。
これから求められる “開封後も残る期限表示”
消費者の生活導線を考えると、
- 個包装にも小さく印字する
- 紙箱側にも印字を行う
- 紙箱内のピロー包装での軟包材にも印字を行う。
など、“開封しても情報が残る設計” へ見直す必要があります。 これは単なる表示ではなく、UX(ユーザー体験)としての包装設計 です。
設備的な面やコストを鑑みると、製造者への負担が生じてしまうのは否めないのですけど、消費者へのやさしさを考えると、一考していただきたい事由なんだと思います。
少し、デザインを見直せば、いい方法が見つかる… のだと思うんだけど。
QRコードなら、もっと柔軟な表示ができる
ここで有効なのが、QRコードです。
QRコード × 音声案内(QRボイスサポート)
QRボイスサポートなら、
- 個包装に小さく載せられる
- スマホで読み取るだけで期限がわかる
- 文字が小さすぎる問題も回避
- 多言語対応も簡単
と、印字工程の負荷を増やさず、“情報を失わないパッケージ”を実現できます。 視認性の確保が難しい高齢者向けにも相性が良いです。
お土産パッケージが教えてくれたこと。
今回の例からわかるのは、
「表示義務を満たすこと」と
「使う人に親切であること」は別物
ということです。
印字機メーカーや包装機メーカー、そして、ボクらのような周辺機器製作側は、“消費者が最後まで困らない表示” を考える責任があります。
ちなみに、マーキングことはじめでは、印字装置選定だけでなく、「見える」「読みやすい」「開けても残る」ための印字設計 もサポートしています。
おわりに(この記事のまとめ)
まとめると…
- 今も多くの商品が “外装にしか賞味期限を印字していない”
- 開封後、表示が消えるためユーザーが困る
- 内装側への印字ができていない背景には、技術(設備)的制約がある
- 消費者目線では「開封後も残る表示」が必要
- QRコードは新しい解決策になる
- 包装は “使う人のための設計” へ進化すべき
とはいうものの…
製造者側の利便性や作業性と、消費者が思う「それ」は、違ってる場合がほとんどなんですよね。 だからこそ、こうした日常の小さな “不便” から、新しい現場改善や包装技術のヒントが生まれるのだと思います。
ビビッときたら、お気軽にご相談ください!
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