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頻繁に高さが変わるようなものへ、産業用インクジェットで印字する。

スタンプや手描きなどと違って、産業用インクジェットプリンタを使えば、簡単で綺麗に且つ、安定した印字作業を行うことができます。 しかも、印字内容をデータで管理することができるので、トレーサビリティを高めるのに役立ちます。

こんにちは、
マーキング・コトはじめ、担当のけたろーです。
いつもありがとうございます。 感謝しています!

さて。

目次

頻繁に高さが変る物への対応。

冒頭でお伝えした通り、産業用インクジェットでは印字内容をデータで扱えるようになるため、印字内容の管理が簡単になります。 また、最近では、技術的な進歩によるものなのか、その価格も割とリーズナブルになり手軽に使えるようになってきました。

印字を行う際の重要ポイント。

印字を行うという点で産業用インクジェットでの運用を考えたとき重要になるのが、プリントヘッドと印字対象物との距離です。 その間隔を『印字距離』と言っていて、機械上、適正な距離が決まっています。 つまり、綺麗な印字を行っていくためには、印字距離を如何に保つか? が、ひとつのポイントになるいうわけです。

工業製品のように形が定まっている場合では、印字距離は比較的簡単に且つ、安定して保つことができます。 また、工業製品の場合では、品種がかわったとしてもロット単位での処理を考えればよいため、それほど頻繁に調整が必要という状況にはなりません。 

しかし、それ以外の環境で使用したい場合はどうでしょうか?

たとえば、恐竜の化石や、古墳などの遺跡から出土された土器や埴輪、土偶などのほか、江戸時代やそれ以前などの生活跡地で見つかった瓦や、食器、生活用品などといった、いわゆる埋蔵文化財

それらの品は、大きさも形もバラバラです。

管理作業を効率よく行っていくために。

現状は、出土した埋蔵品の管理を行っていくために、番号をラベルなどに記入して貼り付けを行っているとのことでした。 大規模な発掘の場合、そういった作業には膨大な労力を費やすことになることが容易に予想されます。 

しかし、産業用インクジェットを使えば、印字作業自体はもちろんのこと、印字内容をデータ化できるのでデータベースなどを用いたシステムへの対応も簡単になります。 

実は、そういった埋蔵文化財への対応作業を簡素化したいということで、対応への依頼を頂きました。

作業性を考える。

しかし、印字対象物の大きさもサイズも違うという環境の中で産業用インクジェットを使っていくとなれば、問題になるのは『印字距離』です。 

印字距離を一定にする一つの手段として、対象物の底面から印字を行うという方法があります。 対象物を設置するテーブル面にスリットを設け、その下側にプリントヘッドを設置し、上方にインクを飛ばして印字を行うという方法です。 この方法であれば、印字面は常にテーブルに設置されている面になるため、印字距離は一定に保てます。

が、今回の場合を考えると、対象物の大きさがバラバラであることからスリットの穴で印字時に支障がでてしまう可能性があります。 また、プリントヘッドを上向きに設置する場合には、ノズルが埃の影響を受けやすいという問題もあります。

こと、この案件では〝埋蔵品〟ということもあり、印字を行う環境を考えるとプリントヘッドを下向きにして印字を行うオーソドックスな方法で考えるのが得策でした。 とするなら、どのように印字距離の調整を行うかが問題になります。 一般的な生産ラインのように手動ハンドルによる位置調整の機構では、かえって作業が煩雑になってしまうからです。 

そこで、高さ調整が簡単になるような装置を考えました。

電動昇降で柔軟な作業性。

手動ハンドルによ調整を電動化することで、柔軟な作業性を確保しました。 ボタン操作で、簡単に高さの調整ができます。  また、レーザーポインタにより、印字位置の調整も楽に行なえるようにしました。

印字は、手動によるテーブルのスライドで行います。 エンコーダ(※)を付けているのでスピードが変わっても大丈夫です。 ※ 速度に追随して信号を出すユニット。 

※ 出荷時には、スライドのテーブルトップにフェルトを貼りつけることで、スライド時のワークの揺れや、ワークにキズが入らないように配慮しています。

スライドテーブルの手動移動がどうもなぁ… という場合には、もちろん、電動化にも対応できます。 ワークの高さがさまざまある場合や、多品種であるような、そういう用途でも使えそうですね。


時短設計®な視点で、印字作業を快適にしていく仕組みをワンオフで創っています。 

インクジェットのメーカー問わず、対応します。
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2022/02/21 Re-Write

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けたろーのアバター けたろー 包装機械移相談士/時短設計®士。

包装機械相談士/時短設計®士。 ご縁を頂いて、産業用インクジェット向けの周辺機器を手掛けるようになりました。インクジェットなど印字装置の性能は、各社でそれほど差はありません。実は、ほんとに大事なことは、印字装置そのものよりも周辺機器なのです。印字作業って携わってる現場からすれば毎日のことなので、なるべくなら作業者さん達の負荷が減らせるようになればいいなって、切に思ってます。

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